「タッカンマリ、おうちで作るなんて難しそう…」そう思っていませんか? 実は、スーパーで買える「いつもの鶏肉」で、驚くほど本格的な味が出せるんです。この記事では、料理が苦手な方でも絶対に失敗しない、魔法のように簡単な「ずぼらタッカンマリ」の作り方を徹底解説!読み終わる頃には、あなたも週末に作りたくてたまらなくなりますよ。
この記事を書いた人
ともこ / 料理好きのWebディレクター
「忙しくても、料理が苦手でも、週末が楽しくなる」をテーマに、再現性の高いごちそうレシピをInstagramで発信しています。私も元々は料理が苦手でした!だからこそ、初心者の方がつまずくポイントがよく分かります。一緒に美味しい料理で週末を楽しみましょう!
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- 実績: レシピサイトで「初心者向け鍋レシピ」特集を3回監修
なぜ?タッカンマリ作りで初心者がつまずく「3つの思い込み」
タッカンマリって、お店で食べるものだと思ってませんか? 実は私もそうでした。初めて作ったときは火加減をミスして、なんだかぼんやりした味に…。でも大丈夫!いくつかのコツさえ掴めば、驚くほど簡単にお店の味が再現できるんです。
多くの人がタッカンマリ作りを諦めてしまう原因は、だいたい次の3つの思い込みにあります。
- 思い込み①:「丸鶏」を使わないと本格的な味にならないんでしょ? 「タッカンマリ」は韓国語で「鶏一羽」という意味なので、丸鶏が必須だと思われがちです。でも、家庭で丸鶏を扱うのはとても大変ですよね。この思い込みが、最初にして最大のハードルになっています。
- 思い込み②:コチュジャンとか、専門的な調味料が必要なんでしょ? 本格的な韓国料理と聞くと、特別な調味料を揃えなければいけない、と考えがちです。タッカンマリのタレ(タテギ)も、お店で出てくるものは赤くて複雑そうに見えるため、「家での再現は無理」と諦めてしまう方が多いのです。
- 思い込み③:なんだか調理の手順が多くて大変そう… 鶏を丸ごと煮込む、というイメージから、下処理に時間がかかったり、長時間煮込んだりと、手間がかかる料理だと思われがていませんか。忙しい毎日の中で、時間のかかる料理に挑戦するのは少し勇気がいりますよね。
これらの不安、とてもよく分かります。ですが、これからご紹介する方法は、これら全ての思い込みを覆すものです。
結論:美味しさの秘密は「丸鶏」ではなく「手羽元の骨」にあった!
このレシピの結論からお伝えします。美味しいタッカンマリのスープを作るのに、高価で扱いにくい丸鶏は全く必要ありません。 なぜなら、スープの優しい旨味の正体は、鶏の骨から溶け出すコラーゲンやエキスだからです。
家庭料理において、鶏手羽元や鶏手羽先は、丸鶏の完全な代替品であり、むしろ扱いやすさと旨味の出やすさで上回る『上位互換』とも言えます。鶏手羽元は、スーパーで手軽に手に入り、短時間煮込むだけで骨から極上のスープが出る、まさに家庭用タッカンマリのための最高の食材なのです。
この関係性を理解すれば、タッカンマリ作りは一気に身近なものになります。
完全ガイド!失敗しない「ずぼらタッカンマリ」全手順
お待たせしました!ここからは、具体的なレシピをご紹介します。隣で一緒に応援しているような気持ちで読んでいただけると嬉しいです。
ステップ1:材料リスト(2人分)
材料はこれだけ。驚くほどシンプルです。
- 鶏手羽元: 8本 (約400g)
- じゃがいも: 2個 (メークインが煮崩れしにくくおすすめ)
- 長ネギ: 1本
- にんにく: 2かけ
- しょうが: 1かけ
- 水: 1000ml
- 塩: 小さじ1
- (お好みで) トックやきのこ類
【万能タレの材料】
- 醤油: 大さじ3
- 酢: 大さじ3
- 練りからし: 小さじ1/2
ステップ2:スープ作り【最重要ポイント!】
ここがタッカンマリの心臓部です。鶏の旨味を最大限に引き出しましょう。
- 鍋に水、鶏手羽元、皮をむいたにんにく、薄切りにしたしょうが、長ネギの青い部分を入れて火にかける前にセットします。
- 鍋を中火にかけ、沸騰する直前に弱火にします。
- アクが出てきたら、丁寧にすくい取ります。
- 蓋をして、弱火でコトコト20分煮込みます。
✍️ 専門家の経験からの一言アドバイス
【結論】: スープは絶対にグラグラと沸騰させないでください。
なぜなら、スープを強火で沸騰させると、鶏の臭みが出てしまい、スープ自体も白く濁ってしまうからです。弱火で静かに煮込むことで、澄んだ黄金色の絶品スープが完成します。この知見が、あなたの成功の助けになれば幸いです。
ステップ3:具材の準備
スープを煮込んでいる間に、具材とタレの準備を済ませましょう。
- じゃがいもは皮をむき、大きめの乱切りにして水にさらします。
- 長ネギの白い部分は、5cm幅の斜め切りにします。
ステップ4:万能タレ作り
タレは、醤油と酢という2つの基本調味料が骨格を構成します。 この2つを混ぜるだけで、驚くほどタッカンマリに合うタレが完成します。
- 小さな器に、醤油と酢を「1:1」の割合で入れます。
- 練りからしを加えてよく混ぜたら、基本のタレの完成です。お好みで刻みネギやごま油を加えても美味しいですよ。
ステップ5:仕上げと実食!
スープが煮えたら、いよいよ仕上げです。
- スープから長ネギの青い部分としょうがを取り出します。
- じゃがいもを加えて10分ほど煮込みます。
- じゃがいもが柔らかくなったら、長ネギの白い部分を加え、さっと火を通します。
- 塩で味を調えたら完成です!
食卓にカセットコンロを置いて、アツアツをいただきましょう。鶏肉や野菜を、作った万能タレにつけて召し上がってください。
よくある質問(FAQ)
- Q. 手羽元がなかったら、鶏もも肉でもいい?
-
A. はい、鶏もも肉でも美味しく作れます。ただし、骨がない分、手羽元に比べてスープのコクが少しあっさりします。その場合は、鶏ガラスープの素を少し加えると味が安定しますよ。
- Q. もっと辛くしたい場合は?
-
A. 万能タレにコチュジャンや一味唐辛子をお好みで加えてください。また、食べる際にキムチを添えるのも、味の変化が楽しめておすすめです。
- Q. 残ったスープはどうすればいい?
-
A. 鶏の旨味が凝縮された最高のスープなので、捨てないでください!翌日、ご飯と溶き卵を加えて雑炊にしたり、うどん麺を加えて韓国風のカルグクスにするのが定番のシメです。タッカンマリは、このシメまでがセットの楽しみと言えます。
まとめ:さあ、週末はあなたも「ずぼらタッカンマリ」で料理上手に!
もう「タッカンマリは難しい」なんて思う必要はありません。必要なのは、いつものスーパーで手に入る鶏肉と、ほんの少しのコツだけ。この記事で紹介した「ずぼらタッカンマリ」で、あなたも週末、大切な人や自分自身に、お店のような優しい味わいの一品を振る舞ってみませんか?
まずは週末の買い物リストに「鶏手羽元」と「長ネギ」を追加してみましょう!
[参考文献リスト]
